2004年1月アーカイブ

Domotex2004

1月17−20日まで、ドイツ・ ハノーヴァーで開催されたDOMOTEXドモテックスというフェアに行って参りました。 世界で最大規模の、敷物の見本市です。機械織りの大量生産マットから、手織りの最高級絨毯まで、 世界中からありとあらゆる「敷物」がやってきます! わ〜い華やか♪

上の写真は手織り&オールドのホールで撮った写真(本当は撮影禁止なんだけど)。
いったいどれだけの人、どれだけのお金、どれだけのカーペットが動くのか。想像するだけでワクワクします! 欧米のカーペット市場と敷物文化の奥深さを目の当たりにして、圧倒されっぱなしです〜

見本市といっても、手織りのものはその場でどんどん売られていきます。百戦錬磨のバイヤーたちの、 買いっぷりはスゴイ!!

私がお手伝いにいったブースはこちら←。

キリムをはった木製家具とモルダヴィア、カラバーなどの大型キリムが中心です。 毎年訪ねてきてくれる古くからのお客さまも多くて、もっとも忙しいブースのひとつ!
開いたキリムを片付ける間もなく、次から次へと来客があってとにかく忙しいのです。おかげさまで、 4日間の開催期間があるのに、初日には持参した商品の半分がご売約です♪
これでも、今年はアメリカからの来客が少なくて、ソファーセットの予約が少ないんだそうです。

驚いたのは、カーペットの仕事をする人たちって、当たり前のようにトルコ語ができるんですよ!!  さっすが〜
キリムを選ぶ感覚とそのスピードも、関心させられます。勉強になるなぁ。

それにしてもヨーロッパの方が好む色調って、こんなにも日本と違うのね。 モルダヴィアの花のキリムは、ものすごく人気があるそうなんです。あぁ、 10M2もある大型キリムがばっちり納まったお部屋を見てみたいものです。




今年の新作ソファーセットは、華奢な雰囲気のオリエンタルデザイン。 テーブルの天板までデザインをあわせたキリムがちゃんと貼ってあります。
優雅なカウチソファ。「パッチワーク」と呼ばれるのは、ペルデ(カーテン) だった薄いキリムをはぎ合わせたもの。昨年から、大流行しているんです!
 スタッフを紹介しますね〜。イスタンブールでもいつもお世話になっています。
エルジュメン氏。ここの社長です。新しいアイデアはどんどん取り入れるビジネスマン! チェティンさん。やさしくて力持ちな彼は今回は荷造り担当。
ウーグール。セールス担当。5カ国語を話すハンサムボーイ。 たくさがわです。こま使い&日本のお客さま担当(ちょっとお疲れ)。

チャイがないと生きていかれないトルコ人のために? トルコのブースが並ぶ一角には特別にチャイハネが用意されています。 (他の国のホールにはこんなのない!)


チャイやトルココーヒーは各ブースへの出前もOK。ドイツに留学に来ているトルコ人の女の子たちが、
持ってきてくれます。 さらに、生演奏でトルコ音楽を流していたりして、ムード満点(^^♪


このあたりの出展ブースはほとんどがイスタンブールの同じ地区からやってきたご近所さんなので、
みんな顔見知りで和やかな雰囲気です。


手織りの絨毯&キリムを扱うトルコのブースは、年々縮小されてきているという話を聞きました。
モダンデザインの新しい製品に押されぎみだということです。
普段ガラタバザールでも扱っているオールドキリムなどは、数も少なる一方ですし、
カーペット全体から見ると本当に小さな(でも特別な)市場だということがわかりました。狭いけれど、
奥が深〜いのがキリムなのかもしれません!


最後に、私をハノーバーまで連れて行ってくれたエルジュメンさんに--みんなアービィ(お兄さん)
と呼んでマス--本当に感謝いたします。来年ももっとお手伝いできるよう、
がんばって勉強します〜



(2004.1 たくさがわ)





19世紀のアンティークキリム

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2004年の新春企画としてご紹介したアンティークキリムです。
もうほとんどが売れてしまっていますが、ご参考にごらんください。

キリムimgerzurum2

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エルズルム 緑のミフラープ

品 番:erzurum2

サイズ:182×121cm
産 地:ErzuruM
年 代:1880-1900
素 材:ウール×ウール

黒海沿岸のトルコ東北部、エルズルムのキリム。少し横幅が広く小さめのサイズに三角屋根のミフラープが描かれた伝統的なデザインは、「赤い教会(Kizl Kilise)」と呼ばれています。エルズルムから東へ続く地域には、19世紀までアルメニア人が多く住んでおり、アルメニア教会形に影響を受けて描かれたミフラープデザインなのです。細かな織りと美しいデザインは、アンティークのコレクターにも人気が高く、常に高値で取引されています。
それにしても100年以上経ってなお鮮やかな色がこれほどに残っているのは素晴らしい!若葉のような緑と濃いピンク、ボーダーの黄緑、これがすべて天然の染めなんですね。染色方法の多くは、今となっては何を材料にどのように染めていたかわからないものも多いといいます。まさにアナトリアの宝物とも言えるアンティークピースです。

【コンディション】拡大写真を見てもかなりの修理が必要とお分かりになると思います。出来る限り同じ時代、同じ地域の糸を使って丁寧に埋めてゆきます。仕上がりは、どの部分が修理か見分けられないほどきれいになる!と修理の方も自信を持っていますので安心してお任せください。

キリムimgerzurum2

キリムimgerzurum2

キリムmgerzurum2

キリムimgKONYA

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コンヤ たくさんのチェスト

品 番:KONYA

サイズ:400×160cm
産 地:KONYA
年 代:1900-1920
素 材:ウール×ウール

嫁入りタンスと呼ばれるカードのような四角いモチーフが並ぶコンヤ地方の伝統デザイン。カタログ本には必ず登場する有名なデザインですけれど、ホンモノを見たのは初めてでした。それにしても、素敵な色あいです!やわらかな水色とピンクのモチーフがオレンジと茶色で飾られています。現代のお部屋でぜひ使っていただきたい一枚!

【コンディション】リペア箇所が数箇所ありますが、とてもきれいな状態。織り地はやや厚手で、やわらか。20世紀に入ってからのキリムで、たくさんの色の中でブルーや薄いグリーンは、もしかすると一部合成染料の染めが入っているかもしれないとのことです。

キリムimgKONYA

キリムimgKONYA

キリムmgKONYA

キリムimgparmakli

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アフヨン・ダズグル オレンジ色のメダリオン1910-

品 番:parmakli

サイズ:286×174cm
産 地:Afyon Dazgiri
年 代:1900-1920
素 材:ウール×ウール

アフヨンの小さな町ダズグルのキリム。先が丸くなったジグザグのユニークなモチーフから、パルマクル(Parmakli指)のデザインと呼ばれています。バランスの取れたデザインと、色--特にメダリオンの中央に用いられている薄い緑が美しい!

【コンディション】ほとんどダメージがみられず、きれいな状態。織り地は厚手でしっかりしています。フロアに敷いてお使いいただけるGoodコンディション!

キリムimgparmakli

キリムimgparmakli

キリムmgparmakli

キリムimgSivrihisar

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シブリヒサール オレンジ色のエリベリンデ1900-

品 番:Sivrihisar

サイズ:343×167cm
産 地:Sivrihisar
年 代:1900-1920
素 材:ウール×ウール

アナトリアキリムを代表するモチーフのひとつ、女性が腰に手を当てている姿を表現したエリベリンデが並ぶデザイン。暖色系の色使いがモダンな感じがしますね。実際にお部屋に敷いているところを想像できるところが魅力の一枚!

【コンディション】リペア箇所が数箇所ありますが、とてもきれいな状態。織り地はやや厚手で、やわらか。

キリムimgSivrihisar

キリムimgSivrihisar

キリムmgSivrihisar


キリムimghotamus

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コンヤ・オタムシュ 1890-1900

品 番:hotamus

サイズ:270×175cm
産 地:KONYA Hotamus
年 代:1880-1900
素 材:ウール×ウール

デザインとモチーフのバラエティの多さを誇るコンヤは、アンティークキリムの中では特別と言ってもいいでしょう。コンヤの名前がつけば、値が上がるほどなんです。ホタムシュ(Hotamus)は、コンヤ地方の中でも山間部に住む先住民族と言われ、多くのアナトリアキリムの原型とも呼べるモチーフを、中世から織り続けてきました。
色数は少ないのに、複雑なデザインが表現されているのが見事です。

【コンディション】広い部分でのリペアがありますが、織られた時代と同じ古い糸を使って、丁寧に修理されています。織り地はやや厚手でやわらか。サイズ的にも、フロアに敷いてちょうどよく納まり使いやすいです。

キリムimghotamus

キリムimghotamus

キリムmghotamus

キリムimg


キリムimgBayburt

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バイブール3つのチェスト

品 番:Bayburt

サイズ:288×200cm
産 地:Byburt
年 代:1880-1900
素 材:ウール×ウール

トルコ北東部エルズルムから100キロほど離れたバイブールという町のキリム。
とにかくとにかく、このモチーフの細かさ!華やかさ!まいりました〜。100年以上前に織られたとは思えないほど、生き生きとした鮮やかさが残っています。これだけのキリムを織り上げるのに、どれだけの時間を費やしたのでしょう。ひとつひとつのモチーフをずっと眺めていても飽きることはありません。

【コンディション】ほとんど目立ちませんが、青いボーダーの色に大きなリペアがあります。織られた時代と同じ古い糸を使って、丁寧に修理されています。薄くしなやかですが、しっかりした織り地。サイズ、質感ともに、フロアに敷いてお使いいただける状態。

キリムimgBayburt

キリムimgBayburt

キリムmgBayburt

キリムimg
キリムimgAydin

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アイドゥン 雄羊の角

品 番:Aydin

サイズ:312×152cm
産 地:Aydin
年 代:1880-1900
素 材:ウール×ウール

雄羊の角(Ram's Horn)と女神の姿を現すエリベリンデを合わせたアナトリアキリムを代表するモチーフ。(両端の渦巻きのようなところです)
アイドゥンは町の名前になっていますが、地中海地方の先住民族と考えられ、アイドゥンのキリムと呼ばれるものは彼らの織るデザインのキリム全般を指すようです。同じようなデザインは、コンヤ、アダナなど南トルコ一帯でみることができます。

このキリム、ちょっとボソボソっとした感じに見えるかもしれません。実はまだ修理作業が完了していない状態のまま保管されているんです。つまり120年前の糸だけが残っている!きれいに補修するために、ふたつ大切なことがあります。ひとつは、このキリムが織られた時代と同じ古くて同じ色の糸を見つけること。修理されずに解体されてしまったキリムの糸から選び出します。そして、もうひとつは修理する職人さんの腕。アンティークのキリムがもう一度輝きを取り戻して実際に使える状態になるまで、根気のいる細かな作業が続けられます。
お買い上げいただいてから、修理が完了するまで作業時間は約4ヶ月必要です。修理の程度そのほか細かな仕上げげについては、ご相談の上決めさせていただきます。

【コンディション】横糸が抜け落ちて縦糸が見えてしまっている部分があちこちに見られます。修理してからのお届けになりますので少々お時間をいただきます。

キリムimgAydin

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キリムimgmalatya

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マラテヤ・ソロモンの星1870-1880

品 番:malatya

サイズ:405×195cm
産 地:Malatya
年 代:1850-1880
素 材:ウール×ウール

100年以上前の色がこんなにも鮮やかに残っている!これが草木染のすばらしいところなんですね。紺、赤、緑のはっきりしたコントラストが魅力的です。
上下の部分には蝶のようなモチーフは女神が両腕にハゲタカを握っている様子を表現しているもの。このエリベリンデのモチーフだけが並べられているデザインは、コンヤのキリムにも多く見られますが、中央の六角形のメダリオンにマラテヤ地方の特徴がよく現れています。

【コンディション】大きな面積で修理されたあとがありますが、織られた時代と同じ古さの糸できれいに修理されています。織り地は薄く、固く引き締まっています。実際にフロアに敷いてお使いいただけるよい状態です。

キリムimgmalatya

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キリムmg


キリムimgelmadag

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アンカラ・エルマダ 1850-

品 番:elmadag

サイズ:430×188cm
産 地:Ankara/Elmadag
年 代:1850-1880
素 材:ウール×ウール

Elamadag(エルマダ)とは、りんごの山という意味。トルコの首都アンカラの少し南に、そう呼ばれる地域があるのだそうです。エルマダのキリムは、カタログなどで見てもいつもこの色使い。青と緑とオレンジがかった赤、そしてモチーフを強調するために使われるコットンの白!シンプルだけれど、力強い、かっこいい雰囲気のキリムです。
左の写真は2階のテラスから垂らしてみたところ… 4m以上もあると風格があるでしょう?エルマダキリムは、サイズが大きいことも特徴で、だから私たちは普段あまり見かけることがないのです。アンカラ・エルマダの名前、ぜひ覚えておいてくださいね。

【コンディション】小さなリペアはあるものの、大きなダメージはなくよいコンディション。150年前に織られた当時の草木染の色がよく残っています。中央より少ししたに、薄いシミがあり。織り地はやや厚手で、しっかりしていますから、フロアに敷いてお使いいただける状態です。

キリムimgelmadag

キリムimgelmadag

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キリムimg


キリムimgSarkoy

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シャルキョイ コチニールのローズ 1820-

品 番:Sarkoy

サイズ:377×324cm
産 地:Sarkoy
年 代:1820-40
素 材:ウール×ウール

ゾクゾクするようなローズ色は、古い時代のシャルキョイキリムにしか見られない特別な色。コチニール(植物につく小さな虫)から染められているといいます。
トルコのヨーロッパ大陸側・シャルキョイのキリムは薄くて緻密な織りが有名。このキリムももちろん、薄さ、細かさともに極上です!

【コンディション】大きな面積で修理されたあとがあります。織られた時代と同じ古さの糸できれいに修理されています。織り地は薄くしなやか。

キリムimgSarkoy

キリムimgSarkoy

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キリムmg


キリムimgmalatya2

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マラテヤ 1850-60

品 番:malatya2

サイズ:420×195cm
産 地:Malatya
年 代:1850-1880
素 材:ウール×ウール

モチーフが細かすぎて、どんなデザインなのかよく見えないくらい… こんなキリムが存在するなんて!と、またまたキリムについての認識を改めなければならないと思ってしまいます。あぁ、切れ端だけでも、手に入れたい。まさにスーパーキリムと呼ぶにふさわしい一枚です。

このキリム、ちょっとボソボソっとした感じに見えるかもしれません。実はまだ修理作業が完了していない状態のまま保管されているんです。つまり120年前の糸だけが残っている!きれいに補修するために、ふたつ大切なことがあります。ひとつは、このキリムが織られた時代と同じ古くて同じ色の糸を見つけること。修理されずに解体されてしまったキリムの糸から選び出します。そして、もうひとつは修理する職人さんの腕。アンティークのキリムがもう一度輝きを取り戻して実際に使える状態になるまで、根気のいる細かな作業が続けられます。
お買い上げいただいてから、修理が完了するまで作業時間は約4ヶ月必要です。修理の程度そのほか細かな仕上げげについては、ご相談の上決めさせていただきます。

【コンディション】横糸が抜け落ちて縦糸が見えてしまっている部分、大きく穴が開いてしまっている部分が見られます。修理してからのお届けになりますので少々お時間をいただきます。

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キリムimgGordes

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ギョルデス 蒼のキリム 1800-

品 番:Gordes

サイズ:370×286cm
産地:Gordes
年代:1800-
素材:ウール×ウール

深い海の底から引き上げられたような吸い込まれそうな渋い蒼色。私たちが持っているキリムのイメージのすべてを超越したところにあるのが、このギョルデスのキリムなのです。デザインの面白さや色使いなど、アナトリアキリムの全盛期と考えられる19世紀後半よりも前の、中世の雰囲気のような不思議な魅力が漂っているのです!

【コンディション】エクセレント!ほとんどダメージはありません。少し地の藍色がにじんでしまっているところがある程度で、200年前に近い保存状態です。やや厚手で、やわらかな織り地。

キリムimgGordes

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