2003年9月アーカイブ

輸出前の最後の仕上げ Cleaning Factory

2003年9月にWashing Factory(キリムの仕上げをする)を訪ねたときのレポートです。


輸出前の最後の仕上げ

伝統の技術を絶やすことなく、新たな産業として生まれ変わろうとしているキリムの生産。
各家庭で手織りされてから、お店に届くまでにたくさんの人の手をかけて、
きれいな商品に仕上げられるのです。
写真をスライド風にまとめましたので、ごらんください♪

 

Gabbeh ギャッベ

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Gabbeh

『Gabbeh』 Mohammad Ahmadi, Mohsen Makhmalbaf 1997年/ 20 US$くらい

ギャッベを初めて見たのは日本のデパートでした。
毛足が長めのラグに、色鮮やかに、子供のようにのびのびとした風景が描かれています。
抽象的なモチーフのキリムと違って、ラクダや人が生き生きと表現されていて
かわいらしいのが、人気なのかも。。。
この本は、ギャッベの生まれた背景を紹介してくれます。
イランの山岳部にはまだ鮮やかな衣装で、遊牧生活を続けている人々がいるんですね。
普通の観光客は、なかなか行かれないようなところだと思います。

Gabbeh


実際に本にはギャッベは10枚程度しか載っていません。
ほとんどは遊牧生活を映した写真集のようで、みていると行ってみたいなーと思います。
子供のころ見たNHKのシルクロードみたい。。


この本を手に入れてからずいぶん後になって、GABBEHという映画のシーンを
集めた写真集だということがわかりました。(お恥ずかしい)
1996年のカンヌ国際映画祭に出品された有名な映画だったんですね。

そしてその映画のDVDがこちら。

監督・脚本・編集:モフセン・マフマルバフ/出演:シャガイエグ・ジョタト、アッバス・サヤヒ、ホセイン・モハラミ/1996年/イラン+フランス/73分/カンヌ映画祭正式出品


サフランボルの古い民家を訪ねて

1994年にサフランボルの古い宿場町の町並みが世界遺産に登録されたと知ってからずっと、 一度たずねてみたいと思っていたのが、やっと実現しました!
首都アンカラから150キロほど黒海方面へ行ったところにあるこの町は、 どこかへ行くついでにというわけにはいかない中途半端な場所にあって、なかなか行くチャンスがなかったのでした。 宿場町という地味な存在のせいもありますが…

小さな中央広場でバスを降りて歩き始めると、町全体は本当にの〜んびりした感じ。 1時間もすれば、ひと周りできてしまうほどの広さです。
建築とかインテリアとかに興味がなかったら、1日を過ごすのはちょっとつらいかも、、、と思いながら、 中を公開している民家を1つずつ訪ねます。

ちょっとだけお金を払って、家の中へ。床が汚れないように、 靴やサンダルなどに薄いビニール袋をかぶせて歩きます。古い時代にははスリッパのような室内履きがあったそう。
部屋の中は、家具や小物なども展示されていて、まるで映画のセットのようでした!
ほとんどは19世紀初頭に建てられた家ということですから、約200年前の家ですよね。それにしては、床や階段、 窓などの木造部分がすごくきれい。手入れがゆきとどいている感じです。
そして嬉しいことに、小物や調度品はオリジナルのものがそのまま展示されているんです。う〜ん、これは何時間見ても、 飽きません♪
キリムもたくさん敷いてあって、こんな風に使われてたのかと見るたび感激です。きいたところによると、 こんな風にたくさん部屋のある家でも、普通レベルかどちらかというと貧しいクラスの人々の家だったとか。 さらに夏には涼しくすごせるように別荘を持つのが普通だったといいますから、贅沢ですよね〜。

(←)窓際にソファが置かれ、 壁には埋め込み型のクローゼット。
(↓)木造の螺旋階段。奥には小さなゆりかごが。

 

 

 

あまりに美しかったので、写真をいっぱい撮りました。ここでご紹介しきれないので、 別ウインドウで開くようにしました。キリムもいっぱい出てきますから、ぜひぜひごらんください! 下の写真をクリックすると開きます。
開いた写真をクリックすると、次の写真が見られます。
(注:これからサフランボルに行く方は、後でごらんになったほうがよいかもしれません^_^)
写真をクリックすると
別ウインドウが開きます
古い家屋をみて感じたことは、キリムについて紹介するときには決まって「遊牧民たちがテント中で使っていた敷物」 という説明をしているのだけど、トルコの人々とキリムとの付き合いはもっともっと深いな〜ということでした。

木造家屋の木の床はもちろん、洞窟をくりぬいたような岩の家にも、 キリムやカーペットが敷かれていたんですね。実際に使われている様子を見て、 改めて生活道具としてのキリムを知ることができたと思います。

ブルーモスクやトプカプ宮殿だけじゃなくて、こんなに小さな普通の家までも大切に保存しようというんですから、 世界遺産のプロジェクトもなかなかやるもんですね♪(いまさらですけど^_^;)
そんなことを思いながら、夕暮れのサフランボルをあとにして、カイセリへ向かったのでした。

 

(文と写真:たくさがわ 2003.9)

Kilim Exhibition in Topkapi(2)

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今回のキリムの展示の中で、キリムもさることながら、3つのテントはアナトリア民族学の貴重な資料として評価されていました。

現在はトルコでもほとんど遊牧生活を続ける人はいなくなったと言われていますので、実際にキリムが織られ、使われていた生活の様子はもうこのような展示でしか実際に見ることはできないといえるでしょう。

■黒いヤギの毛のテント

Kilim Exhibition
ざっくりとヤギの毛で織られた黒いテントは、数千年の昔から使われてきたもので、アナトリアで放牧生活をするトルコ民族の家であった。
彼らの生活は、夏は涼しい高原で、冬は温暖な平野へ移るもので、そのために簡単に折りたたんで持ち運びができるテントが広く使われていたのです。

展示されているテントは、サルケチリ(Salikecli)と呼ばれる部族グループのもので、コンヤ・アクサライ〜ニーデ地方のもの。

■ユルト(ドーム型のテント)

Kilim Exhibition

ユルト(Yurt)、タパックエブ(Tapak Ev)と呼ばれるドーム型のテント。
展示されているテントは、実際に1998年ごろまで使われていたもの。
外側と地面は、フェルトで覆われ、複雑な織りのテントベルトで縛ってあります。
↓組紐のように織るテントベルト
Kilim Exhibition

Kilim Exhibition
テントの中には、きれいに並べられた収納袋(Cuval)。
移動の際、ラクダの背に右左ふたつ乗せるために、それぞれのデザインは2つずつペアで作られるのだそうです。

■大きなヤギの黒いテント

Kilim Exhibition
この大きなテントは、マラテヤ・ピョトルゲにあるDeliyan族のもので、1980年代まで夏のサマーキャンプで使われていたもの。
11本の紐で引っ張られ、木のペグで支えられ、およそ10メートルの長さのある大きなテントです。

Kilim Exhibition

Kilim Exhibition
テントのそばには、家財道具や衣装を入れるための袋が飾られていました。

そのほか、キリムの織り機も三台ありました!
Kilim Exhibition
織りかけのアイドゥンデザインのキリム。(キリムは新しいものです)


Kilim Exhibition
Kilim Exhibition


Kilim Exhibition
トルコには珍しい、水平スタイルの織り機も展示。

Kilim Exhibition in Topkapi(1)

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2003年夏、トプカプ宮殿の庭園内にある旧造幣局の建物で、アンティークキリムの展示がありました。
kilim exhibition

約40枚のキリムの展示があり、これらはすべてアメリカの写真家、ジョゼフィン・パウエルが1974年からの20年間に渡り収集したものです。

ジョゼフィン・パウエルについては、また別にご紹介することにして、
展示のキリムをごらんください!

kilim exhibition
展示されているキリムのほとんどは、彼女がキリムを買い取った当時のままの状態で布に貼り付けられていて、中にはやっと原型をとどめているといったものもあります。

kilim exhibition
これほどのキリムは、現在はなかなかマーケットでお目にかかることはありません。

kilim exhibition
200年近く経っても、鮮やかに残っている天然染料の染めの色。
優雅です。ため息がでます。


kilim exhibition
左奥に、アダナの4枚パネルのジジムが見えます。

kilim exhibition
旧造幣局の建物ということで古い機械などがまだ残されたままになっているのですが、
天井が高く広々とした空間に、大型のキリムの展示がぴったりでした。


kilim exhibition
ユンジュ。バルケスィールの3枚。
シンプルな色使いで、力強いデザインの迫力あるキリムです。

(つづく)

古い家屋をみて感じたことは、キリムについて紹介するときには決まって「遊牧民たちがテント中で使っていた敷物」 という説明をしているのだけど、トルコの人々とキリムとの付き合いはもっともっと深いな〜ということでした。

木造家屋の木の床はもちろん、洞窟をくりぬいたような岩の家にも、キリムやカーペットが敷かれていたんですね。実際に使われている様子を見て、改めて生活道具としてのキリムを知ることができたと思います。

ブルーモスクやトプカプ宮殿だけじゃなくて、こんなに小さな普通の家までも大切に保存しようというんですから、 世界遺産のプロジェクトもなかなかやるもんですね♪(いまさらですけど^_^;)
そんなことを思いながら、夕暮れのサフランボルをあとにして、カイセリへ向かったのでした。

(文と写真:たくさがわ 2003.9)


1994年にサフランボルの古い宿場町の町並みが世界遺産に登録されたと知ってからずっと、 一度たずねてみたいと思っていたのが、やっと実現しました!
首都アンカラから150キロほど黒海方面へ行ったところにあるこの町は、 どこかへ行くついでにというわけにはいかない中途半端な場所にあって、なかなか行くチャンスがなかったのでした。 宿場町という地味な存在のせいもありますが…


小さな中央広場でバスを降りて歩き始めると、町全体は本当にの〜んびりした感じ。 1時間もすれば、ひと周りできてしまうほどの広さです。
建築とかインテリアとかに興味がなかったら、1日を過ごすのはちょっとつらいかも、、、と思いながら、 中を公開している民家を1つずつ訪ねます。

ちょっとだけお金を払って、家の中へ。床が汚れないように、 靴やサンダルなどに薄いビニール袋をかぶせて歩きます。古い時代にははスリッパのような室内履きがあったそう。
部屋の中は、家具や小物なども展示されていて、まるで映画のセットのようでした!
ほとんどは19世紀初頭に建てられた家ということですから、約200年前の家ですよね。それにしては、床や階段、 窓などの木造部分がすごくきれい。手入れがゆきとどいている感じです。
そして嬉しいことに、小物や調度品はオリジナルのものがそのまま展示されているんです。う〜ん、これは何時間見ても、 飽きません♪
キリムもたくさん敷いてあって、こんな風に使われてたのかと見るたび感激です。きいたところによると、 こんな風にたくさん部屋のある家でも、普通レベルかどちらかというと貧しいクラスの人々の家だったとか。 さらに夏には涼しくすごせるように別荘を持つのが普通だったといいますから、贅沢ですよね〜。


(←)窓際にソファが置かれ、壁には埋め込み型のクローゼット。

(↓)木造の螺旋階段。奥には小さなゆりかごが。



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